ふつうの人たちが自由に旅することができなかった江戸時代。
十返舎一九のコミック小説「東海道中膝栗毛」や、
歌川広重の浮世絵シリーズ「東海道五十三次」が大ヒットし、
庶民のあいだで、日本初の「旅の大ブーム」が起こります。
見たこともない風景や食べたことがない名物など、
人々は、ワクワク、ドキドキしながら旅へと出かけていきました。
江戸時代、駿河国は別名・駿州とよばれ、
その中でも、静岡市と藤枝市にまたがる東海道二峠八宿には、
「東海道中膝栗毛」の主人公、弥次さんと喜多さんの
「旅の楽しさ」を体感できる場所や名物が今も数多く残り、
「日本遺産」にも認定されています。
江戸時代の旅人になった気分で、駿州の旅に出かけてみよう。